JRCは2026年9月14日、連結子会社であるJRC E&Eがナンヨートレイディングの株式を取得して孫会社とすると公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)JRC E&E(株式会社JRCの連結子会社。環境プラント及び発電プラント向けの各種機器・設備の設計・製作・据付・メンテナンス)
譲渡(売り手)株式会社ナンヨートレイディングの複数の個人株主(守秘義務契約を締結しているため氏名・住所は非開示)
譲渡対象株式会社ナンヨートレイディング(約60年の業歴)(し尿処理施設等で使用される特殊ポンプの保守・更新)
所在地東日本(静岡から青森にいたるエリア)
手法株式取得(連結子会社による取得。JRCから見て孫会社化)。特定子会社の異動に該当
対価取得株式数60,000株(議決権60,000個)。取得価額は当事者間の守秘義務により非開示。実施したデューデリジェンス等の結果を踏まえ、策定した事業計画をもとに、公平性及び妥当性を確保するために第三者評価機関によるDCF法による株式価値算定の範囲内で、相手先と協議の上決定
日程2026年9月14日 取締役会決議・契約締結/2026年10月1日 株式譲渡実行(予定)

開示資料によれば、JRC E&Eは環境プラント及び発電プラント向けの各種機器・設備について設計・製作・据付・メンテナンスまでを一貫して手掛けており、その子会社である向井化工機は水処理プラントの設計・製作・施工・メンテナンスを手掛けています。

ナンヨートレイディングは主に静岡から青森にいたる東日本エリアにおいて、し尿処理施設等で使用される特殊ポンプの保守・更新を手掛けています。約60年の業歴を有し、主要メーカー各社との仕入・協力関係のもと、約100施設の保守・更新業務を担っているとされています(出典:株式会社JRC 2026年9月14日公表資料)

本株式取得により、JRC E&Eにとってこれまで限定的であったし尿処理施設市場への参入を実現するとともに、グループ各社の技術・サービス機能とナンヨートレイディングの顧客基盤及び販売・メンテナンス機能を組み合わせ、下水・し尿処理施設における受注機会の拡大を図るとされています。

取得株式数は60,000株(議決権60,000個)です。取得価額は当事者間の守秘義務により非開示ですが、実施したデューデリジェンス等の結果を踏まえ、策定した事業計画をもとに、公平性及び妥当性を確保するために第三者評価機関によるDCF法による株式価値算定の範囲内で、相手先と協議の上決定したとされています(出典:株式会社JRC 2026年9月14日公表資料)

出典: 株式会社JRC(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「当社連結子会社による株式の取得(孫会社化)及び 特定子会社の異動に関するお知らせ」(2026年09月14日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買い手がいちばん評価したのは、約百施設との保守契約です。設備を売る会社にとって、保守は毎年入ってくる仕事です。

六十年続けてきた取引先との関係は、新しく作ろうとしても作れません。だから買う。これが中小企業の価値の中心にあるものです。

売り手は複数の個人で、守秘義務契約を結んでいるため氏名も住所も出ていません。相手が個人のときは、こうして伏せられます。

価額の決め方が書かれています。調査の結果を踏まえ、事業計画をもとに、第三者機関の算定の「範囲内で」協議して決めた。算定は幅で出るので、その幅の中で交渉する形です。

中小企業の譲渡でも同じです。算定書の金額がそのまま受け取れる金額ではありません。幅の中のどこに落ち着くかは交渉で決まります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。