GMOインターネットグループは2026年9月24日、保有するGMOコマース株式をGMOインターネットへ譲渡すると公表しました。GMOインターネットも同日、同じ取引を取得側として公表しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | GMOインターネット株式会社(4784・東証プライム。1999年9月8日設立、資本金10,691百万円)(4784・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | GMOインターネットグループ株式会社(9449・東証プライム。持株会社) |
| 譲渡対象 | GMOコマース株式会社(410A・東証グロース。2012年11月22日設立、資本金1,103百万円)(店舗のCX向上およびDX推進を支援するマーケティングプラットフォーム等の開発、提供) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 手法 | 株式譲渡(グループ内再編)。持株会社が保有するGMOコマース株式をGMOインターネットへ譲渡し、GMOコマースを持株会社の孫会社とする |
| 対価 | 譲渡株式数3,596,400株(議決権35,964個、議決権所有割合66.02%)、譲渡価額43億円(概算額)。買い手側の開示では取得価額合計(概算額)4,376百万円。譲渡後の持株会社の所有は0株 |
| 日程 | 2026年9月24日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2026年10月1日 株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、同グループは「100年単位で継続する企業グループ」の実現に向け、「スピード経営の促進」「グループシナジーの極大化」を通じて持続的成長を実現するための体制を作るべく、2025年1月から持株会社体制へ移行しています。本株式譲渡は、グループの相乗効果のさらなる創出の観点から、GMOコマースの事業運営をGMOインターネットの傘下に移すものとされています。
譲渡株式数は3,596,400株(議決権35,964個、議決権所有割合66.02%)、譲渡価額は43億円(概算額)で、譲渡後の持株会社の所有は0株となります。買い手であるGMOインターネット側の開示では、取得価額合計(概算額)は4,376百万円、取得後の議決権所有割合は66.02%と記載されています(出典:GMOインターネットグループ株式会社 2026年9月24日公表資料)
本再編により、持株会社の個別決算上は約41億円の特別利益の計上が見込まれます。一方、買い手側の個別決算上も2,123百万円の特別利益が見込まれますが、実行日において連結子会社となるGMOコマースへの株式譲渡であるため連結決算上は特別利益の発生はないとされています(出典:GMOインターネット株式会社 2026年9月24日公表資料)
買い手側の開示には、株式譲渡契約において買主の義務履行の前提条件、売主の表明保証、誓約事項、補償責任等、同種の取引において買主の利益保護の観点から一般に合意される事項が一定の範囲で規定されており、過度に売主に有利な規定は見受けられないとの評価が記載されています。日程は、取締役会決議日および株式譲渡契約締結日が2026年9月24日、株式譲渡実行日が2026年10月1日の予定です(出典:GMOインターネット株式会社 2026年9月24日公表資料)
中小企業の経営者は、どう読むか
グループの中で株が移る取引です。持株会社が直接持っていた上場子会社を、別の子会社の下に付け替えています。
それでも株式譲渡契約を結び、表明保証や補償責任を規定しています。身内どうしでも、契約の形は外の取引と同じにしています。
中小企業でも、同じオーナーが持つ会社の間で株を動かすことがあります。契約書を作らずに済ませると、あとで税務上の説明ができません。
いくらで移したのか、その金額の根拠は何か。身内の取引ほど、そこを残しておく必要があります。
持株会社の個別決算に約四十一億円の特別利益が出ています。グループ内で動かしただけでも、単体の帳簿には利益が立ちます。税金の話になるので、先に試算しておく項目です。