メディカルネットは2026年9月28日、完全子会社であるオカムラが板倉歯科器材店の株式を取得して孫会社とすると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社オカムラ(メディカルネットの完全子会社。東京都福生市。創業36年の歯科ディーラー) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社板倉歯科器材店の個人株主2名(いずれも沖縄県那覇市。個人名は掲載していません) |
| 譲渡対象 | 株式会社板倉歯科器材店(創業51年)(歯科医療用品、歯科用機器材の販売) |
| 所在地 | 沖縄県那覇市 |
| 手法 | 株式取得(連結子会社による取得。メディカルネットから見て孫会社化) |
| 対価 | 取得株式数600株(議決権600個)。取得価額は株主が個人であり株式譲渡契約書における守秘義務をふまえ非公表。適切なデューデリジェンスを実施の上、公正な方法で算出した金額にて取得。直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満 |
| 日程 | 2026年9月28日 取締役会決議/2026年10月16日 契約締結・株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、オカムラは東京都福生市に本社を置く創業36年の歯科ディーラーで、2018年にメディカルネットグループに加わりました。歯科業界での経験豊富な社員に同グループの強みであるITサービスが加わり、歯科医院・歯科技工所・専門学校に対して歯科器械材料・医薬品に加えOEM製造によるプライベートブランド商品を提供しているとされています(出典:株式会社メディカルネット 2026年9月28日公表資料)
板倉歯科器材店は沖縄県那覇市に本社を置く創業51年の歯科ディーラーで、沖縄県の歯科医院に歯科医療用品、歯科用機器材の販売を行っています。グループ加入による仕入条件の向上、新たな仕入先との取引開始により商品力の強化を図り、材料等の売上増やコンサルティング型の営業を行うことで新規開業案件や事業承継案件の獲得増を見込んでいるとされています。
また、宮崎、鹿児島に拠点を置く連結子会社(孫会社)の有限会社吉見歯科器械店と連携し、南九州での事業展開につなげる方針が示されています。
取得株式数は600株(議決権600個)です。取得価額は株主が個人であり株式譲渡契約書における守秘義務をふまえ非公表ですが、適切なデューデリジェンスを実施の上、公正な方法で算出した金額にて取得しており、直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満に該当するとされています(出典:株式会社メディカルネット 2026年9月28日公表資料)
日程は、取締役会決議が2026年9月28日、契約締結日および株式譲渡実行日が2026年10月16日の予定です。
出典: 株式会社メディカルネット(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「連結子会社の異動を伴う子会社による株式取得(孫会社化)に関するお知らせ」(2026年09月28日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
創業五十一年の会社が、同業のグループに入ります。買い手も創業三十六年の同業で、八年前に同じグループに入っていました。
買われた会社が、次の買い手になる。この連鎖は中小企業の業界再編でよく起きます。
買い手が挙げる効果のひとつが「仕入条件の向上」です。まとめて仕入れれば単価が下がる。小さい会社が単独では得られない条件です。
もうひとつが「事業承継案件の獲得増」。歯科医院の承継を支援する側に回る、ということです。売り手の顧客基盤が、新しい商売の入口になります。
価額は非公表ですが、連結純資産の十五パーセント未満と書かれています。金額を出さずに規模感を伝える、上場会社の開示の作法です。