伊藤忠商事は2024年8月5日、タキロンシーアイ株式会社株式(証券コード:4215)に対する公開買付けの開始について公表しました。公開買付者は、買い手が100%を出資する合同会社APIです。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 伊藤忠商事株式会社(8001・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 応募する対象会社株主(公開買付け) |
| 譲渡対象 | タキロンシーアイ株式会社(証券コード:4215)(塩化ビニル・PC等の各種樹脂製品の製造・加工及び販売並びにこれに関連する事業) |
| 所在地 | 東京都港区 |
| 手法 | 株式公開買付け。公開買付者は買い手が100%を出資する合同会社APIで、対象会社の株主を公開買付者らのみとすることを目的としている |
| 対価 | 公開買付価格は普通株式1株につき870円。買付予定数の下限は10,707,900株(所有割合:10.97%)で、上限は設けていない |
| 日程 | 2024年8月5日(月曜日) 取締役会決議日/2024年8月6日(火曜日) 公開買付開始公告日・公開買付届出書提出日/2024年8月6日(火曜日)から2024年9月18日(水曜日)まで(30営業日) 届出当初の買付け等の期間 |
公開買付価格は普通株式1株につき870円です。開示資料は、公開買付者が対象会社の株主を公開買付者らのみとすることを目的としているため、買付予定数の下限を10,707,900株(所有割合:10.97%)としており、応募株券等の合計が下限に満たない場合には全部の買付け等を行わないことを記載しています。買付予定数の上限は設けていません(出典:伊藤忠商事株式会社 2024年8月5日公表資料)
開示資料は、買付予定数の下限が、本公開買付けが成立した場合に公開買付者らが所有することとなる対象会社の議決権数の合計が議決権総数の3分の2以上となるように設定されていることを記載しています。
日程は、取締役会決議日が2024年8月5日、公開買付開始公告日および公開買付届出書提出日が2024年8月6日、届出当初の買付け等の期間が2024年8月6日から2024年9月18日まで(30営業日)です。対象会社の請求に基づく延長の可能性は該当事項がないとされています。
対象会社は所在地が東京都港区北青山二丁目5番1号、事業内容が塩化ビニル・PC等の各種樹脂製品の製造・加工及び販売、資本金が15,216百万円(2024年3月31日現在)です。公開買付者は所在地が東京都港区北青山二丁目5番1号、事業内容が他の会社の株式又は持分を所有する事業、資本金が1,000,000円(開示日現在)です(出典:伊藤忠商事株式会社 2024年8月5日公表資料)
開示資料は、本資料が買い手による有価証券上場規程に基づく開示であるとともに、公開買付者が親会社である買い手に行った要請に基づき金融商品取引法施行令第30条第1項第4号に基づいて行う公表を兼ねていることを記載しています。
出典: 伊藤忠商事株式会社「タキロンシーアイ株式会社株式(証券コード:4215)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」(2024年08月05日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買うのは伊藤忠本体ではなく、そのために作った合同会社です。
資本金は百万円で、持株だけを目的とする会社です。
買収のための器を別に立てる形は、中小企業の取引でも使われます。
下限が議決権の三分の二になるよう設計されています。
三分の二あれば、株主総会の特別決議を単独で通せます。
少数株主を後から締め出す手続に、この数が要るためです。
非上場の会社でも、三分の二という線は同じ意味を持ちます。
株を一部残すと、その後の決議で相手の同意が必要になります。
どこまで渡すかは、残った持分で何ができるかを見て決める話です。