ジーニーは2024年9月13日、HiCustomer株式会社のデジタルセールスルーム「Arch by HiCustomer」事業を譲り受けると公表しました。決議日は2024年8月13日、契約締結日は2024年9月13日です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ジーニー(6562・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | HiCustomer株式会社(東京都品川区) |
| 譲渡対象 | HiCustomer株式会社のデジタルセールスルーム「Arch by HiCustomer」事業(顧客専用ページを作成できるSaaSプロダクトの提供) |
| 所在地 | 東京都品川区 |
| 手法 | 事業譲受。開示資料は、営業債権のみ継承を予定していると記載している |
| 対価 | 譲受価額については先方の意向により非開示とされており、金額は僅少であるとされている。決済方法は銀行振込 |
| 日程 | 2024年8月13日 決議日/2024年9月13日 契約締結日 |
譲受価額については先方の意向により非開示とされており、金額は僅少であるとされています。決済方法は銀行振込です。対象事業の資産・負債の項目及び金額も先方の意向により非開示とされており、営業債権のみ継承を予定しているものの金額は僅少であると記載されています。
譲渡元は名称がHiCustomer株式会社、所在地が東京都品川区西五反田7-13-1 トモビルディング201、事業内容がアーチの企画・開発および販売、生成AIの活用支援・DXサービス、資本金が9,000万円、設立が2017年12月です。株主及び持株比率は個人が47.5%です。純資産は先方の意向により非公開とされています(出典:株式会社ジーニー 2024年9月13日公表資料)
開示資料は、買い手が「広告プラットフォーム事業」「マーケティングSaaS事業」「海外事業」の3つの事業を展開しており、マーケティングSaaS事業では国産クラウド型SFA/CRM「GENIEE SFA/CRM」を提供していることを記載しています。
開示資料は対象事業について、LTV最大化を目的とした顧客専用ページを簡単に作成できるSaaSプロダクトであり、作成された顧客専用ページには製品資料や見積もり、議事録など顧客が購買可否を検討する際に必要なデータが配置され、導入検討や導入支援における顧客との共同タスク管理が可能であることを記載しています。
出典: 株式会社ジーニー「デジタルセールスルーム「Arch by HiCustomer」事業に関する事業譲受のお知らせ」(2024年09月13日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
譲り受けるのは、営業債権だけと書かれています。
設備も人も、引き継がない形です。
ソフトウェアの事業なので、渡るのは製品と顧客になります。
金額は僅少とされ、具体的な数字は出ていません。
小さい取引でも、契約と手続は同じように踏みます。
売り手の側から見ると、一つの製品だけを手放す形です。
会社は残り、他の事業を続けられます。
中小企業でも、採算の合わない製品だけを譲る道があります。
撤退か売却かを選ぶとき、買い手がいれば後者が残ります。