リユース事業のコメ兵ホールディングスは2024年9月30日、連結子会社の株式会社コメ兵が株式会社Rs-JAPANの発行済株式の100%を取得し子会社化することを決議したと公表しました。あわせて、コメ兵を存続会社、対象会社を消滅会社とする吸収合併を2025年2月1日に行う予定と記載されています。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社コメ兵ホールディングス(連結子会社の株式会社コメ兵が取得)(2780・東証スタンダード・名証メイン)
譲渡対象株式会社Rs-JAPAN(ブランド品の買取・卸販売、業者専用オークション事業、ブランド品催事事業ほか)
所在地神奈川県横浜市
手法株式取得(10,000株・議決権所有割合100%を取得し孫会社化)。買い手の子会社を存続会社、対象会社を消滅会社とする吸収合併を2025年2月1日に行う予定
対価取得価額690,000,000円。開示資料は事業価値を1,702,000,000円と記載(取得価額と有利子負債金額の合計から現預金額を控除した額を前提)。対象会社が株式譲渡実行日前に現金配当を実施した場合は、当該配当残高の金額相当額について譲渡価額が減額される
日程2024年9月30日 取締役会決議・契約締結/2024年11月1日 株式譲渡実行予定

開示資料によれば、異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0%)、取得株式数は10,000株、異動後は10,000株(議決権所有割合100%)です。取得価額は690,000,000円で、事業価値は1,702,000,000円と記載されています。事業価値は取得価額と有利子負債金額(2024年2月末)の合計金額から現預金額(2024年2月末)を控除した額を前提としています。また対象会社が株式譲渡実行日前に現金配当を実施した場合は、当該配当残高の金額相当額について譲渡価額が減額されると記載されています(出典:株式会社コメ兵ホールディングス 2024年9月30日公表資料)。

日程は、取締役会決議日と契約締結日が2024年9月30日、株式譲渡実行日が2024年11月1日の予定です。対象会社は1960年6月6日設立、資本金10,000,000円で、株主は株式会社カジ・コーポレーションが100%を保有しています(出典:株式会社コメ兵ホールディングス 2024年9月30日公表資料)。

対象会社は主に法人向けに中古ブランド品の仕入・販売を行うブランドリユース企業で、法人オークションを運営し、国内を中心としたブランドリユース企業とのネットワークが強みであると記載されています。買い手は、両社の経営資源を一体化することで仕入の柔軟性向上、在庫の効率化、法人オークションの拡大など、仕入から販売までのバリューチェーンを強化できると説明しています。

出典: 株式会社コメ兵ホールディングス(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「当社連結子会社による株式取得(孫会社化)のお知らせ」(2024年09月30日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

この開示は、株式の代金とは別に「事業価値」という数字を書いています。株式の代金に借入を足し、手元の現金を引いた額です。同じ会社について、株主が受け取る金額と、事業そのものの値段という二つの数字があるということです。

借入が多い会社では、この二つが大きく離れます。事業として評価された額から借入を引いた残りが株主の取り分になるので、借入を返してから譲るのか、そのまま引き継いでもらうのかで手元に残る額が変わります。

契約から実行までのあいだに配当をすると、その分だけ譲渡の価額が減るという条項が入っています。会社の中にある現金も値段の一部として数えられているということです。実行までのあいだに会社の財産を動かすと、価額の話に戻ります。

買い手は、株式を取得した数か月後に自社の子会社と合併させる予定だと書いています。会社としては残らず、中身が買い手の会社に溶ける形です。社名や法人を残したいという希望があるなら、それは条件として早めに伝えるところです。

買い手が評価したのは、同業者どうしのネットワークと、法人向けのオークションでした。消費者向けの店舗ではなく、業者のあいだの取引の場を持っていることに値打ちがついています。誰を顧客にしているかで、評価される部分が変わります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。