取扱説明書などのテクニカルドキュメンテーションを中核とするクレステックは2026年2月27日、大阪市でデザインやイラスト、Web、アニメーションの制作を営む株式会社ドゥルックと、その資産管理会社である有限会社関西ドゥルックの全株式を取得し、完全子会社化することを決定したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社クレステック(7812・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社ドゥルック、有限会社関西ドゥルック(デザイン・イラスト・コピー・Web・アニメーションの制作、写真撮影等(関西ドゥルックはテナントビル・土地の所有管理)) |
| 所在地 | 大阪府大阪市 |
| 手法 | 株式譲渡(個人株主から2社の全株式を取得し、完全子会社化) |
| 対価 | 非公開(開示資料に「相手先の意向により非公開。外部機関の財務・税務デューデリジェンスの結果と収益力をもとに協議のうえ決定」と記載) |
| 日程 | 取締役会決議 2026年2月27日/契約締結 2026年3月1日/実行 2026年4月1日(予定) |
開示資料によれば、ドゥルックは2014年8月設立、資本金10百万円で、直近3期の売上高は287,939千円、298,695千円、289,729千円、営業利益は13,212千円、15,786千円、5,227千円です。関西ドゥルックは1990年9月設立、資本金3百万円で、テナントビルと土地の所有・管理を行っています。取得株式数はドゥルック100株、関西ドゥルック3,000株で、取得価格は相手先の意向により非公開です(出典:株式会社クレステック 2026年2月27日公表資料)。
クレステックは、中期経営計画の事業強化戦略として新規企業との連携やM&Aを進めており、これに先立つ吸収合併や株式取得に続く取り組みとして本件を位置づけています。
中小企業の経営者は、どう読むか
事業会社と、不動産を持つ資産管理会社を一緒に譲る例です。事業に使う建物を別会社で持っている場合、二つの会社をどう扱うかを最初に決めておくと交渉が進みやすくなります。
制作会社の承継では、人と取引先の関係がほぼすべての価値です。買い手が制作の工程を持つ会社であれば、仕事の流れが途切れにくく、従業員にとっても変化が小さくなります。