アスリナは2026年8月31日、連結子会社である日本グリーン油田開発(JGOD)の保有株式すべてを、ユニオンライン(鹿児島県霧島市)へ譲渡したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ユニオンライン株式会社(鹿児島県霧島市。建設資材販売、不動産、企業再生コンサルタント等) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社アスリナ(3647) |
| 譲渡対象 | 日本グリーン油田開発株式会社(2024年7月29日設立、資本金30百万円。アスリナ66.7%、プラントライフシステムズ33.3%の合弁会社)(菜種によるバイオ燃料、化粧品原材料等の製造・販売) |
| 所在地 | 鹿児島県肝属郡肝付町 |
| 手法 | 株式譲渡(保有する全株式の譲渡による連結子会社からの除外) |
| 対価 | 譲渡価額は譲渡先の意向により非公表。2025年8月期連結会計年度における純資産額の30パーセントに満たない金額と記載。譲渡株式数20,000株(議決権所有割合66.7%)、譲渡後の所有は0株 |
| 日程 | 2026年8月31日 取締役会決議・株式譲渡契約締結・株式譲渡実行 |
開示資料によれば、アスリナは2024年7月25日付で公表した「グリーン油田」プロジェクトとして、SAF燃料等のバイオ燃料の製造に向け、現地農業法人に菜種栽培を業務委託しながら耕作放棄地等を利用して作付面積を増やす計画を進めてきました。しかし同プロジェクトの進捗は当初の計画に対し遅延しており、合弁先であるプラントライフシステムズとの事業推進体制について早期に見直しが必要な状況だったとされています。
同社グループは事業環境と各事業進捗等の検証と見直しによる経営資源の選択と集中を進めており、プロジェクトの協力関係にもある地元企業のユニオンラインからJGODの株式を引き受ける申し出があったことから、経営資源の有効活用と財務体質の強化を図るとしています。
譲渡株式数は20,000株(議決権所有割合66.7%)で、譲渡後の所有は0株となります。譲渡価額は譲渡先の意向により非公表で、2025年8月期連結会計年度における純資産額の30パーセントに満たない金額と記載されています(出典:株式会社アスリナ 2026年8月31日公表資料)。
出典: 株式会社アスリナ(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「株式譲渡による連結子会社の異動に関するお知らせ」(2026年08月31日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
始めた事業が計画どおりに進まなかったので、持ち分ごと手放しています。合弁は、うまく進まないときに相手との体制を組み替えるのが難しい形です。
引き受けたのは、もともとこのプロジェクトに協力していた地元企業です。事業の中身を分かっている相手が近くにいた。だから譲渡先を探すところから始める必要がありませんでした。
買いたいという申し出は相手から来ています。売ろうとして探したのではなく、申し出を受けて決めた形です。中小企業の譲渡でも、この順番は少なくありません。
価額は買い手の意向で非公表です。かわりに「純資産の三割に満たない」という上限だけが示されています。金額を出さずに規模感を伝える書き方で、上場会社の開示ではよく使われます。