REVOLUTIONは2026年8月31日、連結子会社であるWeCapital(We社)について、保有する全株式を同社の取締役であった個人へ譲渡することを決議し、譲渡契約を締結したと公表しました。あわせて、We社が運営していたクラウドファンディング事業と、We社の子会社であるヤマワケエステートが運営していた不動産クラウドファンディング事業から撤退するとしています。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社REVOLUTIONの取締役であった個人(2026年8月31日15時に取締役を退任済。氏名は開示資料に記載があるが本記事では記載しない)
譲渡(売り手)株式会社REVOLUTION(8894・東証スタンダード)
譲渡対象WeCapital株式会社(2013年4月10日設立、資本金100百万円。子会社にヤマワケエステート、ヤマワケレンディング)(クラウドファンディング事業)
所在地東京都千代田区
手法株式譲渡(保有する全株式を自社の取締役であった個人へ譲渡し、連結から除外)。あわせてクラウドファンディング事業および不動産クラウドファンディング事業から撤退
対価譲渡株式数27,576株(議決権所有割合54.65%)、譲渡価額1,000,000円。譲渡後の所有は0株
日程2026年8月31日 取締役会決議・契約締結・株式譲渡実行

開示資料によれば、REVOLUTIONは2024年8月30日付の開示のとおりWe社を連結子会社としていましたが、その後、株主優待制度に関する事実経緯の解明などを目的とした第三者調査委員会の設置と調査、2025年10月期第2四半期決算発表の延期および半期報告書の提出遅延、同社における内部統制上の開示すべき重要な不備が生じていました。また、ヤマワケエステートに対する行政処分(不動産特定共同事業に係る業務の一部停止60日)といった事象が相次いで発生していたとされています(出典:株式会社REVOLUTION 2026年8月31日公表資料)

譲渡株式数は27,576株(議決権所有割合54.65%)、譲渡価額は1,000,000円で、譲渡後の所有は0株となります(出典:株式会社REVOLUTION 2026年8月31日公表資料)

譲渡の相手方は、REVOLUTIONの取締役であり、同社のその他の関係会社である合同会社の大株主かつ代表社員でもあった個人です。開示資料によれば、この人物は2026年8月31日15時に取締役を退任済で、かつ同日に当該合同会社の出資持分すべてを譲渡済とされています。

株式譲渡に伴いREVOLUTIONの傘下ではなくなった後も、We社におけるクラウドファンディング事業、ヤマワケエステートにおける不動産クラウドファンディング事業は、譲受人のもとでそれぞれ継続するとされています。

出典: 株式会社REVOLUTION(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「連結子会社の異動(株式譲渡及び連結除外)並びに連結子会社におけるクラウドファンディング事業からの撤退に関するお知らせ」(2026年08月31日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買ったのは、売る側の会社の取締役だった人です。しかも、譲渡が決まった当日に取締役を退任しています。身内に売る取引で、利益相反を避けるために役職を外してから渡す形です。

譲渡価額は百万円です。過半の株に対する金額としては小さい。事業に行政処分や内部統制の問題が重なった状態の会社は、こういう金額になり得るということです。

事業そのものは終わりません。買った人のもとで続きます。親会社から見れば撤退ですが、事業にとっては経営者が替わっただけです。

中小企業でも、役員や従業員が会社や事業を引き受ける形はあります。外から買い手を探すより、中身を知っている人のほうが早い。ただし、価格の決め方と決議の進め方を記録に残しておかないと、あとから説明ができません。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。