FCEは2026年9月30日、東京インターナショナルスクール勝どき校事業を会社分割により株式会社東京インターナショナルスクールグループへ承継させると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社東京インターナショナルスクールグループ(承継会社) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社FCE(分割会社) |
| 譲渡対象 | 東京インターナショナルスクール勝どき校事業(インターナショナルスクールの運営) |
| 所在地 | 東京都 |
| 手法 | 吸収分割(簡易吸収分割。分割会社は承継会社から金銭の交付を受ける) |
| 対価 | 9,000万円(会社分割に際して分割会社が承継会社から金90,000,000円の金銭交付を受ける) |
| 日程 | 2026年9月30日 取締役会決議・契約締結/2027年4月1日 実施予定日(効力発生日) |
開示資料によれば、会社分割に際して分割会社は承継会社から金90,000,000円の金銭交付を受ける予定です。対価の額については、承継する事業の収益力、投資回収期間および承継対象事業に係る純資産の状況等を総合的に勘案して算定し、最終的な対価の額は、算定した事業価値、承継対象事業に係る純資産の状況、相手方からの提示額および協議・交渉の経緯等を総合的に勘案し9,000万円とすることが合理的であると判断したと記載されています(出典:株式会社FCE 2026年9月30日公表資料)。
分割する部門の売上高は247百万円(2025年9月期)です。分割する資産は流動資産9百万円・固定資産33百万円の合計42百万円、負債は流動負債50百万円・固定負債18百万円の合計68百万円です(2025年9月30日時点)。日程は、取締役会決議日と契約締結日が2026年9月30日、実施予定日(効力発生日)が2027年4月1日の予定です(出典:株式会社FCE 2026年9月30日公表資料)。
本吸収分割は、分割会社においては会社法784条第2項に規定する簡易吸収分割に該当するため、株主総会での承認は不要です。開示会社は2013年より勝どきエリアにおいて本事業の校舎を運営してきたと記載しています。
出典: 株式会社FCE(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」(2026年09月30日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
承継する資産より負債のほうが多い事業ですが、九千万円の対価を受け取っています。帳簿上の差額ではなく、その事業がこれからどれだけ稼げるかで値段が決まっているということです。
開示資料は、値段の決め方を四つ並べています。収益力、投資を回収するまでの期間、純資産の状況、そして相手からの提示額と交渉の経緯。最後の二つが入っているのが実態に近いところです。
計算で出た数字がそのまま値段になるわけではありません。相手がいくらなら出すか、その額で自分が納得するか。算定は交渉の材料であって、結論ではありません。
会社ごとではなく事業だけを譲る形なので、対価は会社に入ります。株主に直接入るわけではありません。誰に現金が入るかは、譲る形によって変わります。
決議から効力発生まで半年あります。学校の事業では、生徒と保護者への説明や年度の区切りを考える必要があるためです。