カカクコムは2026年9月30日、Kamgras 1株式会社による同社株券等に対する公開買付けについて、賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせの一部を変更すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | Kamgras 1株式会社(公開買付者) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社カカクコムの株主(公開買付けに応募する株主) |
| 譲渡対象 | 株式会社カカクコムの株券等(インターネットメディアの運営) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 手法 | 公開買付け(TOB)の買付条件等の変更。公開買付けの目的は非公開化。別の提案者による公開買付けが現れており、開示資料は両立し得ないと記載 |
| 対価 | 買付け等の価格は普通株式1株につき金3,680円から金3,681円へ変更。新株予約権は1個につき金1円 |
| 日程 | 2026年5月13日 公開買付け開始/買付け等の期間を2026年9月29日まで(95営業日)から2026年10月14日まで(105営業日)へ延長 |
開示資料によれば、変更後の買付け等の概要は、公開買付けの目的が非公開化、買付け等の期間が2026年5月13日から2026年10月14日まで(105営業日)、買付け等の価格が普通株式1株につき金3,681円です。変更前は期間が2026年5月13日から2026年9月29日まで(95営業日)、価格が普通株式1株につき金3,680円でした。新株予約権の買付価格はいずれも1個につき金1円です(出典:株式会社カカクコム 2026年9月30日公表資料)。
開示資料には、本公開買付けと別の提案者による公開買付けは両立し得ないことから、取締役会及び株式の非公開化にかかる取引を検討するために設置された特別委員会は、今後、公開買付者及び提案者と誠実に協議等を行い、いずれの取引がより企業価値向上及び株主共同の利益に資するものであるか、公開買付けの成立可能性があるか等について慎重に検討を行っていく予定であると記載されています。
公開買付者は公開買付期間を延長し、合計105営業日とすることを決定したとされています(出典:株式会社カカクコム 2026年9月30日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
買いたいと言う相手が二つ現れています。同じ会社を巡って別々の提案が並ぶと、売り手の側は選ぶ立場になります。
そのために、対象会社は特別委員会を置いて検討すると書いています。取締役だけで決めると、経営陣に都合のよい相手を選んだと疑われかねないためです。
検討の基準として「企業価値向上」と「株主共同の利益」、そして「成立可能性」が挙げられています。金額の高さだけで決めるのではありません。確実に終わるかどうかも見られます。
中小企業でも、複数の買い手が名乗り出ることがあります。そのときは金額だけでなく、条件、日程、従業員の処遇、そして本当に資金を用意できるかを並べて比べることになります。
価格の引き上げが一円です。競っている相手がいると、こうした小さな上積みが繰り返されることがあります。