クラウドサービスのトヨクモは2024年12月13日、株式会社プロジェクト・モードの株式500株を取得し、議決権所有割合100.0%とすることを公表しました。相手方は個人株主3名で、守秘義務及び相手先の意向により氏名等は非開示とされています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社トヨクモ(4058・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社プロジェクト・モード(クラウドサービスの開発・提供) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 株式取得。個人株主3名から500株(議決権所有割合100.0%)を取得 |
| 対価 | 非開示(守秘義務及び相手先の意向により非開示。第三者機関によるデューデリジェンスを実施し、その評価額を参考に株主との協議により決定。全額を自己資金により充当予定) |
| 日程 | 取締役会決議 2024年12月13日/契約締結 2024年12月25日(予定)/株式譲渡実行 2025年1月8日(予定) |
対象会社の売上高は104百万円、168百万円、265百万円、営業利益は2百万円、18百万円、57百万円、純資産は92百万円、137百万円、230百万円と推移しています(出典:株式会社トヨクモ 2024年12月13日公表資料)。
取得価額は守秘義務及び相手先の意向により非開示とされています。開示資料は、第三者機関によるデューデリジェンスを実施し、その評価額を参考に株主との協議により取得価額を決定したとし、株式の取得は全額を自己資金により充当する予定であると記載しています(出典:株式会社トヨクモ 2024年12月13日公表資料)。
取締役会決議は2024年12月13日、契約締結は12月25日(予定)、株式譲渡実行は2025年1月8日(予定)です(出典:株式会社トヨクモ 2024年12月13日公表資料)。
決議から契約締結までに約2週間、実行までさらに2週間が置かれています。
中小企業の経営者は、どう読むか
売上は三期で二・五倍、営業利益は二十倍以上に伸びています。伸びている途中の会社が、その伸びを支えられる相手を選んだ形です。数字が右肩上がりのときに動くという選択もあります。譲渡は、行き詰まってから考えるものとは限りません。
株主は個人三名です。全株式を渡すには全員の同意が必要になります。共同で創業した会社では、誰がどれだけ持っているか、そして考えが揃っているかが最初の関門になります。
買い手は、自己資金で全額を払うと書いています。借入を使う場合と比べて、実行までの確実性が違います。相手がどう資金を用意するのかは、売り手にとっても確かめておく項目です。
取得価額は非開示ですが、第三者の調査と評価を経て、株主と協議して決めたと書かれています。金額を出さないことと、根拠を持たないことは別です。
決議・契約・実行が、それぞれ二週間ずつ離れています。契約を交わした日に代金が動くわけではありません。その間に何をしてよくて何をしてはいけないかも、契約で決まります。