AIソフトウェアのPKSHA Technologyは2025年1月16日、株式会社エクストーンの株式を取得することを公表しました。取得株式数は100%取得までの合計で78,263株です。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社PKSHA Technology(3993・東証グロース)
譲渡対象株式会社エクストーン(ソフトウェア開発)
所在地日本
手法株式取得。合計78,263株(100%取得までの合計数)を段階的に取得する。初回2025年1月31日に54,785株を取得し、2028年3月31日までに残数23,478株を取得する予定
対価非開示(守秘義務により非開示。外部の専門家による株価評価額の範囲内であり、その評価額を参考に相手先との協議により決定と記載)
日程取締役会決議・契約締結 2025年1月16日/株式譲渡実行 2025年1月31日(予定。初回54,785株)/残数23,478株は2028年3月31日までに取得する予定

開示資料は、初回の2025年1月31日に54,785株を取得し、2028年3月31日までに残数の23,478株を取得する予定であると記載しています。取締役会決議と契約締結はいずれも2025年1月16日です(出典:株式会社PKSHA Technology 2025年1月16日公表資料)。

取得価額は守秘義務により非開示とされています。開示資料は、取得価額が外部の専門家による株価評価額の範囲内であり、その評価額を参考に相手先との協議により決定したとしています(出典:株式会社PKSHA Technology 2025年1月16日公表資料)。相手方は個人株主複数名で、住所は守秘義務により開示を控えるとされています。

対象会社の売上高は708百万円、621百万円、758百万円、営業利益は96百万円、50百万円、27百万円、当期純利益は63百万円、40百万円、22百万円です。調整後EBITDAは106百万円、113百万円、157百万円と記載されています(出典:株式会社PKSHA Technology 2025年1月16日公表資料)。

開示資料は、財務数値が未監査であること、調整後EBITDAが一過性費用と異動後に継続しない予定の事業投資を控除したものであることを注記しています。

出典: 株式会社PKSHA Technology(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社エクストーンの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2025年01月16日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

全部を一度に渡していません。まず七割ほどを渡し、残りは三年後までに渡す予定と書かれています。数年かけて少しずつ渡す形です。渡す側は経営に関わりながら段階的に手を引ける一方、残りをいつ、いくらで渡すのかを最初に決めておかないと、数年後に話が止まります。

開示されている利益は三期で減っていますが、調整後EBITDAという別の数字は増えています。一時的な費用と、引き継いだ後には続かない予定の投資を引いた数字だと注記されています。決算書の利益がそのまま評価の基準になるわけではないということです。

自社の決算に一時的な費用や、オーナーの判断で出している支出が含まれているなら、それを分けて説明できるようにしておく価値があります。買い手はその作業を必ずします。こちらから示せれば、話が早くなります。

財務数値は未監査だと注記されています。中小企業ではこれが普通です。監査を受けていないからといって取引ができないわけではありません。ただし買い手は、その数字を自分で確かめる作業を必ず行います。

株主は個人複数名です。全株式を渡すには全員の同意が必要になります。しかも段階的に渡すなら、その合意を数年先まで保つ必要があります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。