アバールデータは2026年9月10日、政策保有株式として保有していたイーソルの株式について、公開買付けに応募することを決定したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社BCJ-110(イーソル株式に対する公開買付者) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | アバールデータ株式会社(6918・東証スタンダード。イーソル株式を政策保有株式として保有) |
| 譲渡対象 | イーソル株式会社の株式800,000株(組込みソフトウェア) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 公開買付けへの応募(政策保有株式の売却) |
| 対価 | 買付予定価格は普通株式1株につき820円。応募する株式数800,000株、応募後の所有株式数0株。約656,000千円を受領する見込みで、約596,000千円の投資有価証券売却益(特別利益)を計上する見込み |
| 日程 | 2026年9月2日 公開買付け開始公告/2026年9月2日から2026年10月19日まで 公開買付け期間/2026年10月26日 決済の開始日 |
開示資料によれば、応募の理由は、公開買付けの内容について検討した結果、イーソルの取締役会が賛同の意を表明していること、買付予定価格等の条件が妥当であると判断できること等です。
応募前の所有株式数は800,000株、応募する株式数は800,000株、応募後の所有株式数は0株です。買付予定価格は普通株式1株につき820円です(出典:アバールデータ株式会社 2026年9月10日公表資料)
公開買付けの日程は、開始公告日が2026年9月2日、公開買付け期間が2026年9月2日から2026年10月19日まで、決済の開始日が2026年10月26日です。
公開買付けが買付予定価格で成立し、保有するイーソルの全株式を売却した場合には、株式売却対価として約656,000千円を受領する見込みで、これに伴い2027年3月期において約596,000千円の投資有価証券売却益(特別利益)を計上する見込みとされています(出典:アバールデータ株式会社 2026年9月10日公表資料)
出典: アバールデータ株式会社(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「当社保有株式の公開買付けへの応募及び特別利益の計上見込みに関するお知らせ」(2026年09月10日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
受け取る金額が約六億五千六百万円で、そのうち売却益が約五億九千六百万円です。帳簿に載っていた金額は、六千万円ほどだったということです。
ここが、長く持っていた株を売るときに起きることです。受け取る金額のほとんどが利益になり、その利益に税金がかかります。
中小企業のオーナーが自社株を売るときも同じです。設立時に払い込んだ金額が帳簿の金額なので、何十年も経っていれば、受け取る金額のほぼ全部が課税の対象になります。
応募の理由として「対象会社の取締役会が賛同している」ことを挙げています。株主として売るかどうかを判断するときに、会社自身の意見を材料にしているということです。
中小企業の譲渡でも、株主が複数いるときは同じ構図になります。会社としてこの相手に譲りたいのかを、まず整えてから株主に諮ります。