アイサンテクノロジーは2023年10月13日、有限会社秋測の株式を取得して子会社化することを取締役会で決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | アイサンテクノロジー株式会社(4667・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 有限会社秋測の株主(個人1名が100.0%を保有) |
| 譲渡対象 | 有限会社秋測(有限会社から株式会社へ移行する予定)(測量機械器具の販売及び修理) |
| 所在地 | 秋田県秋田市 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権の100.0%を取得して子会社化) |
| 対価 | 非公表(開示資料は、株主が個人であり守秘義務契約を締結していることから非公表とし、外部機関による財務・税務・法務のデューデリジェンスを実施のうえ公正な方法で算出した合理的な金額で取得を予定、取得に係る対価予定合計額は開示基準に該当しないと記載) |
| 日程 | 2023年10月13日 取締役会決議・契約締結/2024年1月5日(予定) 株式譲渡実行 |
取得株式数は普通株式60株(議決権60個)で、取得前の議決権所有割合は0.0%、取得後は100.0%です(出典:アイサンテクノロジー株式会社 2023年10月13日公表資料)
対象会社は平成11年4月1日設立、所在地は秋田県秋田市、資本金は3百万円で、測量機械器具の販売及び修理を行っています。開示資料は、1996年の創業以来、様々な測量機器メーカーのサービス認定店としてライセンスを取得し、リペアサービスを展開してきたと記載しています。株式は個人1名が100.0%を保有していました(出典:アイサンテクノロジー株式会社 2023年10月13日公表資料)
対象会社の2023年3月期は売上高97百万円、営業利益18百万円、当期純利益14百万円、純資産138百万円、総資産145百万円です。2021年3月期の売上高は117百万円、2022年3月期は116百万円と記載されています(出典:アイサンテクノロジー株式会社 2023年10月13日公表資料)
買い手と対象会社の間には既に取引があり、2023年3月期の仕入高は5百万円、買掛金は0百万円と記載されています(出典:アイサンテクノロジー株式会社 2023年10月13日公表資料)
取得価額は非公表です。開示資料は、株主が個人であり守秘義務契約を締結していることを理由としたうえで、外部機関が実施した財務・税務・法務に係るデューデリジェンスを実施のうえ公正な方法で算出した合理的な金額で取得を予定しており、取得に係る対価予定合計額は開示基準に該当しないと記載しています。
買い手は、自社が開設した測量機器の総合マーケットを通じて対象会社とリペア事業で連携し、信頼関係を深めてきたと記載しています。対象会社は2024年3月期第3四半期に連結子会社になる見通しとしています。
出典: アイサンテクノロジー株式会社「有限会社秋測の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2023年10月13日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
もともとの取引先を迎える形です。仕事を通じて互いを知っている相手なら、調べるべきことが少なくなります。
対象会社は有限会社で、譲渡にあわせて株式会社へ移る予定と書かれています。会社の形を変える手続きが、譲渡の前後に入ることがあります。
直前の期は売上と利益が落ちていました。それでも買い手が付くのは、持っている認定と修理の技術が目的だからです。一年の数字で評価が決まるわけではありません。
買い手は「売上原価の低減」を理由に挙げています。仕入れていたものを内側に取り込む形の買収です。売り手から見れば、相手が自社の仕事をよく知っているということでもあります。
価額は出していませんが、外部機関の調査を経て決めたことは書いています。売り手が個人のときは、金額を伏せる選択が通りやすくなります。
契約から引き渡しまで三か月近くあります。会社の形の変更や引き継ぎの準備に時間を取っています。
地方の小さな会社です。規模ではなく、その地域と業界で果たしている役目が評価されることがあります。